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ご挨拶

令和2年4月1日から死因究明等推進基本法が施行されました。その条文には、大学での教育・研究拠点の整備が記載されています。

大阪大学では、従前より文科省特別経費にて「死因究明学の創造と担い手養成プラン」を実施してきており、学内学外から多くの先生のご協力とご支援のもと、新規に大学院「死因究明学コース」と12の新規講義・演習科目を設置して死因究明の高度専門人材の育成と最先端機器を使用しての死因究明データと収集と解析と教育への反映を進めておりました。

したがって、この法律に明記されている大学での拠点を担う義務があると考え、大阪大学本部、医学系研究科のご支援を得て、令和5年度より基盤運営交付金にて「次のいのちを守る人材育成教育研究拠点形成事業」が採択され実施することとなりました。

松本教授顔写真

初代センター長 松本 博志

10月1日にその事業を担うセンターが設置され、私は初代センター長を拝命した次第です。

国内外の死因究明人材の育成を担う重責を与えられたと考えており、いずれは日本のように多死社会を迎える海外への展開も視野に入れています。もちろん、人材育成に必要な死因究明データ解析については、最先端機器を用いたゲノム、分子レベルでの解析がなければ今後に繫がりません。

 

今後とも最先端機器を用いた死因究明の実施をサポートすると同時に得られたデータのデータベース化と統計学的解析を実施して、その結果を教育に反映させると同時に、行政施策に反映させるべく提案をさせていただくのも重要なミッションです。

 

国内外の地域におけるデータに基づき、適した人材育成の教育を行って人材を輩出できるようにして行きます。名前のとおり、死亡した方は戻りませんが、次のいのちを守るため、邁進して参ります。

 

志を同じにする方々に参画いただき、一人でも多くのいのちを救えることを願っています。医師等の医療関係者のみならず、若い学徒からご高齢の方までお待ちしております。

令和6年4月1日 松本 博志

センター長プロフィール

平成3年和歌山県立医科大学卒。平成8年に京都大学大学院にて医学博士号取得。米ハーバード大客員研究員,札幌医科大学教授を経て、平成25年より現職。平成26~平成30年には大阪府監察医事務所長を兼務。大阪大学大学院高等司法研究科(法科大学院)や法学部でも教員を務める。

趣味は野球と水泳。野球のポジションは投手でその面白さを札幌医大時代に野球部学生と院生(共に現在整形外科医)に教わりはまる。11種類の変化球を投げられるまで成長した。

 

大阪大学に採用後は職員野球部に入るとともに医学部野球部の監督・部長を務めているが、どちらも練習と試合に出られないのが悩み。水泳はオールラウンダで、いずれは世界マスターズで…と妄想を持つがここ7年泳げていない。SUDOKUと自己満の詩作は飛行機移動中にて。

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